チェック待ち

尿蛋白のプラスとプラスマイナスで受診の目安は変わる?

健診の結果票を開くと、尿検査の欄に「±」や「+」の記号が並んでいます。数値ではなく記号で返ってくるため、どのくらいの状態を指しているのかが読み取りにくいものです。来年の健診まで様子を見てよいのか、それとも病院で診てもらうべきなのか。決めかねている方は少なくありません。同じ「尿蛋白の欄に印が付いた」という状態でも、記号が±なのか1+以上なのかで、資料が示している次の行動は同じではありません。

健診の結果票で尿蛋白の記号を見たときに押さえる3点

±はマイナスではありません。陰性(−)と陽性(1+以上)の間に置かれた弱陽性の判定にあたります。
1+以上は医療機関の受診がすすめられる区分で、±は原則として生活習慣の改善から始める区分だと国の資料に書かれています。
ただし±でも、生活習慣病がある場合や2年続いた場合は受診がすすめられます。±は受診しなくてよい記号ではありません。

尿蛋白は試験紙の色の変化で判定する検査で、そのときの尿の濃さによって同じ体でも結果が動きます。この記事では、記号の読み方から、受診の目安、一時的に出た場合と続いている場合の切り分け、女性の事情、再検査の中身までを、学会と行政の資料に沿って整理します。資料で確認できないことは、断定せずにそのまま書きます。

目次

健診の結果票で尿蛋白はどこを見る?±やプラスの読み方

健診の結果票で尿蛋白はどこを見る?±やプラスの読み方

結果票の尿検査の欄に印字されているのは、数値ではなく記号です。この章では、その記号が何を表しているのかだけを扱います。受診するかどうかの線引きは、記号の意味を押さえてから改めて整理します。

尿蛋白とは?尿に混ざったたんぱく質を調べる健診の項目

尿蛋白は、尿の中にたんぱく質がどのくらい混ざっているかを調べる検査項目です。健康診断や人間ドックの尿検査では尿糖・尿蛋白・尿潜血をまとめて調べることが多く、結果票では「尿蛋白」や「蛋白」という名前の欄に記号が印字されます。

健康な方の尿にも、たんぱく質はごくわずかに含まれています。厚生労働省が運営するe-ヘルスネットは、たんぱく質を多く含む食品の摂りすぎ・激しい運動・発熱などによって一時的に出るものがあると説明しています。記号が付いたこと自体が、そのまま病気を意味するわけではありません

一方で、腎臓の働きが落ちると、本来は体にとどまるはずのたんぱく質が尿へ漏れ出します。腎臓は不調が自覚しにくい臓器で、e-ヘルスネットも自覚症状が乏しいまま進むことを挙げています。尿蛋白の欄は、その自覚しにくい変化を痛みのない検査で拾える数少ない項目です。一時的な事情でも動く一方で腎臓の状態も映すという2つの性質を持っているため、健診の基本的な項目に入っています。

つまり尿蛋白の記号は、一時的な事情でも動くし、腎臓の状態でも動きます。どちらなのかは記号だけでは決まらず、記号の種類と繰り返し方で読み分けていくことになります。まずは自分の結果票にどの記号が付いているのかを確かめてください。

参考:厚生労働省 e-ヘルスネット「たんぱく尿」

尿蛋白の記号は尿検査の欄で確かめる

尿蛋白の記号は、結果票の尿検査のブロックにまとまって印字されています。健診機関によって用紙の形は違いますが、尿糖・尿蛋白・尿潜血が縦に並び、その右側に記号が入る形が多く見られます。血液検査の欄とは離れた場所にあるため、数値ばかりを追っていると見落としやすい欄です

確かめるときは、記号だけでなく次の3つを合わせて見ておくと、後の判断がしやすくなります。

  • 尿蛋白の欄の記号(−・±・1+など)
  • 同じ尿検査で判定される尿潜血の欄の記号
  • 総合判定の欄に書かれた区分(異常なし・要再検査・要観察など)の文言

このうち総合判定は、尿蛋白だけでなく他の項目も合わせて健診機関が付けたものです。尿蛋白の欄が±でも、他の項目との組み合わせで総合判定の文言が変わることがあります。記号と総合判定が食い違って見えるときは、記号のほうを自分の尿蛋白の状態として読み、総合判定は用紙全体への案内として読むと整理できます。

去年の結果票が手元にあれば、同じ欄がどうなっていたかも見ておいてください。確かめるのは尿蛋白の欄1つではなく、尿検査のブロック全体と過去の用紙です。

健診機関によっては、欄の名前が「尿蛋白定性」と書かれていることもあります。定性とは記号で表す検査という意味で、印字される記号の読み方が変わるわけではありません。項目名の書き方が違っても、見る欄は同じです。

健診の結果票のなかに尿検査の欄があり、その中に蛋白・糖・潜血の3項目が並ぶことを示した図。見るのは尿検査の欄の蛋白

尿蛋白 ±はマイナスではなく弱陽性の判定

±は、陰性(−)と陽性(1+以上)のちょうど境目に置かれた判定です。日本人間ドック・予防医療学会の判定区分では、尿蛋白の(−)がA異常なし、(±)がB軽度異常として、それぞれ別の区分に分けられています。±は独立した区分として設けられており、マイナスと同じ扱いではありません

記号 呼び方 人間ドックの判定区分
陰性 A 異常なし
± 弱陽性 B 軽度異常
+ 陽性 C 要再検査・生活改善
2+以上 陽性 D 要精密検査・治療

※日本人間ドック・予防医療学会の判定区分より。同じ表には、尿蛋白が(+)かつ尿潜血が(+)である場合は尿蛋白をD判定とする注記が添えられている。

参考:日本人間ドック・予防医療学会「判定区分(2025年4月1日改定)」

マイナス(−)と陰性は何を意味するか

マイナス(−)は陰性を表し、判定区分ではA異常なしにあたります。試験紙が反応する量のたんぱく質が尿から検出されなかった、という意味です。ただし健康な方の尿にもたんぱく質はわずかに含まれているため、マイナスは「たんぱく質がゼロ」ではなく「試験紙が拾う水準には届かなかった」と読むのが正確です。

±を「プラスマイナスゼロ」と読み、差し引きゼロで問題なしと受け取ってしまう方がいます。しかし±の位置はゼロではなく、マイナスとプラスの間に置かれた弱陽性です。プラス寄りの側に半歩入った判定だと考えると、この後に続く受診の目安の話がつながって読めます。

尿蛋白 1+から3+は数字が大きいほど濃度が高い

1+・2+・3+という表示は、尿に含まれるたんぱく質の濃度の段階を表しています。数字が大きいほど濃度が高いという並びで、順位や重症度そのものを表す記号ではありません。日本臨床検査標準協議会(JCCLS)が示した尿試験紙の表示値では、1+が30mg/dL、2+が100mg/dL、3+が250〜500mg/dLと段階が上がっていきます。

大切なのは、この段階がそのときに採った尿1回分の濃度を表しているという点です。1日にどれだけのたんぱく質が尿へ出ているかを表した値ではありません。濃度は水分の摂り方や採尿の時間帯でも動くため、記号が1段階違うことと体の状態が1段階違うことは、そのまま重なるとは限りません。

また、どの段階から病気だと言えるのかを記号だけで示した資料は見当たりませんでした。記号は濃度の帯を表すもので、診断の区切りとは別に置かれています。段階が上がったこと自体は確かめる材料になりますが、段階の数字をそのまま重さの目盛りとして読むことはできません。

参考:日本臨床検査標準協議会「尿試験紙検査法 JCCLS提案指針 追補版」

ここまでを整理すると、記号は「−・±・1+以上」の3つの帯に分かれています。そして1+以上と±では、資料が示している次の行動が実際に分かれています。1+以上は医療機関の受診がすすめられる帯、±は生活習慣の見直しから始めてよい場合がある帯です。その線引きの中身は、この記事の3つ目の章でそのまま扱います。

尿蛋白の記号が、出ていない・うっすら出ている・出ている・やや濃い・濃いという濃さの段階を表すことを示した図

尿蛋白の試験紙法のしくみと濃い尿・薄い尿で結果が動く理由

尿蛋白の試験紙法のしくみと濃い尿・薄い尿で結果が動く理由

同じ人が同じ日に受けても、尿蛋白の結果は毎回そろうとは限りません。理由は検査のしくみにあります。この章では、試験紙が何を見ているのかと、尿の濃さが結果を動かすしくみを押さえます。

尿蛋白の試験紙法は色の変化で量を見る半定量の検査

健診の尿蛋白は、試験紙を尿に浸して色の変化を読む方法で判定されています。試験紙には指示薬が塗られており、たんぱく質の量に応じて色が段階的に変わります。その色を−・±・1+…という段階に当てはめたものが、結果票の記号です。

日本腎臓学会の委員会報告は、試験紙による判定はあくまで定性的なもので定量的な意義を持たせてはならないと述べています。色の段階を読む方法である以上、量を測っているのではなく量の帯を推し量っているという位置づけです。同じ報告は、目視の読み方に切り上げ法・近似選択法・切り捨て法の3種類があることも挙げています。読み方は国際的にも統一されていません。

判定が揺れる要因としては、同じ報告に次のような記載があります。

  • 制酸薬を大量に服用した後などで尿が強くアルカリ性になっていると、偽陽性を示すことがある
  • 濁った尿やヘモグロビンが混じった尿では判定できないことがある
  • 検体は自然に排尿した中間の尿を用いる

こうした条件は、読者側でコントロールできるものと、そうでないものが混じっています。共通して言えるのは、試験紙の結果は1回で確定するものとして作られていないという点です。だからこそ、記号が付いたときの次の手順が資料の側に用意されています。

参考:日本腎臓学会「腎機能(GFR)・尿蛋白測定委員会報告書」

尿蛋白の試験紙の1+や2+は共通の基準値で決まっている

試験紙は製品によって作りが違いますが、記号と濃度の対応は全部がばらばらというわけではありません。日本腎臓学会のCKD診療ガイドライン2023は、わが国で用いられている試験紙では尿蛋白1+では30mg/dL、尿蛋白2+では100mg/dLに統一されていると記しています。健診機関が変わっても、1+という記号の意味する濃度は同じだということです。

記号 試験紙の表示値(mg/dL) 製品による差
± 概ね15 10〜20の幅があり、±の表示がない製品もある
1+ 30 全製品で共通
2+ 100 全製品で共通
3+ 250〜500 製品により幅がある
4+ 1000

※日本臨床検査標準協議会の追補版に示された尿蛋白試験紙の表示値より。1+と2+は統一されている一方で、±は製品間で不統一であることが同じ資料に明記されている。

そのため±だけは、一つの数値で言い切れる記号ではありません。概ね15mg/dL程度という水準は示されていますが、製品により10〜20mg/dLの幅があり、±そのものを表示しない製品もあります。去年と今年で健診機関が変わった方が、±の有無だけを比べても同じ土俵にならないのは、この不統一が理由です。1+と2+は表示値が統一されているため、±よりは去年と今年を比べやすい区分です。3+以上には製品による幅があるため、同じようには比べられません。

参考:日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」第1章

尿蛋白は水分不足・脱水のときに強く出る場合がある

同じ量のたんぱく質が尿へ出ていても、尿そのものが濃ければ濃度は高く出ます。試験紙が見ているのは濃度なので、水分が足りていない状態で採った尿は、実際より強い記号として表れることがあります。同じガイドラインも、試験紙法は濃縮尿や希釈尿の影響を強く受け、過小評価もしくは過大評価となる可能性があると記しています。

健診の日は朝から飲食を控えることが多く、前の晩から水分を摂る量も減りがちです。夏場に汗をかいた後や、仕事で長時間水分を摂れなかった日も同じ向きに働きます。読者から「その日ほとんど水を飲んでいなかった」という心当たりが挙がるのは、しくみのうえでは無理のない話です。

ただし、ここから「水分不足だっただけだから問題ない」と決めてしまうことはできません。濃縮の影響があったかどうかは、その1枚の結果票からは分けられないためです。分けるには、条件を変えてもう一度調べるしかありません。心当たりがある方ほど、心当たりで説明しきらずに再検査で確かめる価値があります。

尿の色が濃いと感じた日に採った尿も、同じ向きに働きます。ただし色の濃さから濃縮の度合いを測れるわけではないため、色を見て結果を推し量ることはできません。確かめられるのは、条件を変えて採り直したときに記号がどう動くかだけです。

尿蛋白の検査結果は水分の量で動くことを示した帯

尿蛋白は水分の摂りすぎで尿が薄まると出にくくなる場合がある

濃縮とは逆に、水分を多く摂った後の尿は薄まります。薄い尿では濃度が下がるため、同じ状態でも記号が弱く出たり、記号が付かなかったりすることがあります。ガイドラインが過小評価の可能性にも触れているのは、この向きの動きを指しています。

そのため、検査の直前に水をたくさん飲んで臨むという進め方は、結果を良くする方法にはなりません。記号が消えたとしても、体の側で何かが変わったわけではなく、尿が薄まっただけという可能性が残ります。次の年に同じことをすれば、その年も同じだけ情報が減ることになります。

いつもどおりの水分の摂り方で受けたほうが、去年の結果票と比べたときに意味のある比較ができます。尿蛋白は1回の記号ではなく、条件をそろえた繰り返しで読む項目だと考えると、直前に何かをする発想から離れやすくなります。

受けるときに、その日の水分の摂り方と採尿した時間帯を覚えておくと、記号が動いた理由を後から検討する材料になります。同じ条件で受けた2枚を並べると、体の側の変化かどうかを検討しやすくなります。健診のたびに条件がばらばらだと、記号が上下しても理由を切り分けられません。

同じ数の点が入った2つのコップで、水分が少ないと濃くなって強く出て、水分が多いと薄まって出にくくなることを示した図

尿蛋白がプラスなら病院へ行くべき?受診の目安

尿蛋白がプラスなら病院へ行くべき?受診の目安

先に答えを書くと、受診の目安は記号によって変わります。国の資料も学会のガイドラインも、尿蛋白の1+以上と±を同じ扱いにはしていません。ここでは、それぞれの記号に対して資料が何をすすめているのかを、一次資料の書きぶりのまま並べます。

尿蛋白 1+以上は陽性として医療機関の受診がすすめられている

厚生労働省の「標準的な健診・保健指導プログラム」に付属するフィードバック文例集は、尿蛋白の結果を3つに分け、それぞれに示す対応をあらかじめ決めています。1+・2+・3+はまとめて陽性として扱われ、示される対応は医療機関の受診です

尿蛋白の結果 国の資料が示す対応
陽性(1+・2+・3+) 医療機関の受診を
弱陽性(±) 生活習慣の改善を
陰性(−) 今後も継続して健診受診を

※厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」のフィードバック文例集より。血液検査で腎臓の値を測っていない場合の分け方。

説明文例の本文でも、1+以上の方に向けては医療機関を受診するようにと明確に書かれています。尿の異常が腎臓の病気の存在を示すサインとして位置づけられているため、記号が1+でも2+でも受診の側に振り分けられます。1+はいちばん軽い陽性ですが、陽性であることに変わりはないという整理です。

同じ文例集には、腎臓の病気は自覚症状が乏しいまま進むことが多いという説明も置かれています。体調がいつもどおりであることは、1+以上の記号を打ち消す材料にはなりません。症状の有無ではなく記号で振り分けられている、というのがこの分類の形です。

参考:厚生労働省「標準的な健診・保健指導プログラム(令和6年度版)」フィードバック文例集

尿蛋白 ±は生活習慣の見直しから始めてよい場合がある

±に対して同じ文例集が示しているのは、生活習慣の改善です。説明文例は、±を確定的ではないものの腎臓の病気の存在を示唆するサインだと説明しています。そのうえで、尿蛋白の量は少ないため原則として医療機関を受診する必要はない、とも書かれています。悪化に関わる生活習慣としては、食塩の摂りすぎ・喫煙・不規則な生活が挙げられています。

ここまでだけを読むと、±は様子を見ておけばよい記号のように見えます。ところが同じ説明文例には、それを打ち消す但し書きが並んで置かれています。

生活習慣病があるときの尿蛋白 ±の扱い

文例集は、高血圧や糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病がある方について、±であっても医療機関を受診して詳しい検査を受けるようにと例外を明記しています。同じ±でも、他に持っている病気があるかどうかで行き先が変わるということです。

つまり、±に対する原則が受診不要であることと、±なら受診しなくてよいことは同じではありません。まず、自分が例外の側に当てはまらないかを確かめます。そのうえで生活習慣の見直しに進む、という順序になります。文例集が挙げている食塩の摂りすぎ・喫煙・不規則な生活は、±そのものを消すための指示ではなく、腎臓に負担をかけにくい生活として並べられているものです。取り組みながら次の機会を待つ、という位置づけになります。そして例外はもう1つあり、それは他の病気の有無ではなく、±が何年続いたかで決まります。

尿蛋白 ±が2年連続で出たときは受診がすすめられる

日本腎臓学会のCKD診療ガイドライン2023は、健診受診者に医療機関への受診勧奨を行う基準として、尿蛋白1+以上に加えて、尿蛋白(±)が2年連続でみられた場合を挙げています。単年の±は生活習慣の改善で始めても、翌年も±なら医療につなぐ、という線の引き方です。

同じ解説には、その根拠にあたる国内の検討結果も示されています。尿蛋白の定性検査とアルブミンの定量を同時に測った検討で、尿蛋白(−)の約10%、尿蛋白(±)の約60%が微量アルブミン尿に相当する水準以上だった、という内容です。健診の観点からは±をその水準と同等とみなすべきだ、とも書かれています。

資料 同じ±に対する示し方
厚生労働省 フィードバック文例集 尿蛋白の量は少ないため原則として医療機関を受診する必要はない。まず生活習慣の改善を
日本腎臓学会 CKD診療ガイドライン2023 健診の観点からは微量アルブミン尿と同等とみなすべき。±が2年連続でみられた場合は受診勧奨とする

※どちらも同じ±について書かれている。対立する指示ではなく、単年の±と繰り返す±で行き先が分かれる形になっている。

2つの資料が同じ±について違うことを書いているように見える理由
厚生労働省の文例集が定めているのは、その年の健診で±だった方にどう案内するかです。一方で日本腎臓学会のガイドラインが示しているのは、健診で拾った±をどの時点で医療につなぐかという基準のほうです。見ている時間の幅が違うため、単年の±と2年続いた±で行き先が分かれます。片方だけを読むと、±は放っておいてよいとも、±なら受診が要るとも読めてしまいます。両方を並べれば、±は繰り返し方で扱いが決まる記号だと見えてきます。

去年の結果票を探しておく意味は、ここにあります。去年も±だったのかどうかが、今年の±の読み方を変えます。結果票が見当たらない場合は、健診機関に過去の結果が残っていることもあるため、問い合わせて確かめておくとよいでしょう。

参考:日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」第1章

尿蛋白で受診するなら何科?まず内科で相談できる

受診をすすめられたときに困るのが、行き先です。ここは書ける範囲を先に示しておきます。尿蛋白について診療科名を指定した一次資料は見当たりません。厚生労働省の文例集も学会の受診勧奨基準も、行き先として書いているのは医療機関という言葉までです。

そのうえで実務的な入口を挙げるなら、まず内科で相談できます。健診の結果票を読み、必要な検査を追加し、他の科へつなぐかどうかを判断するところまでは内科の守備範囲に入るためです。尿蛋白が続く方では血圧や血糖の値も合わせて見ることになるため、健診全体を見渡せる場所から始めるほうが手戻りが少なくなります。

相談するときは、次のものを持っていくと話が早く進みます。

  • 今年の健診または人間ドックの結果票
  • 保管している過去の結果票
  • 服用中の薬が分かるもの

過去の結果票を挙げているのは、±が2年続いているかどうかがそのまま判断材料になるからです。何科かで迷って受診が遅れるより、結果票を持って相談できる場所へ行くほうが先に進みます。その場で必要と判断されれば、そこから専門の科への紹介が検討されます。

診療科名が資料に書かれていないのは、どこへ行っても同じだからではありません。尿蛋白の記号だけでは行き先が決まらないからです。結果票の他の欄とこれまでの経過を見たうえで、必要なら次の科へつなぐという順序が想定されています。

尿蛋白が一時的に出る場合と続く場合の切り分け

尿蛋白が一時的に出る場合と続く場合の切り分け

尿蛋白は、体の状態とは別の一時的な事情でも出ます。ここでは、どんなときに一時的に出るのか、そして一時的なのか続いているのかをどうやって分けるのかを扱います。何が原因で続くのかという中身は、この後の章で別に整理します。

尿蛋白は激しい運動や発熱・ストレスなどで一時的に出ることがある

健康な方の尿にも、たんぱく質はわずかに含まれます。日本臨床検査医学会のガイドラインはこれを生理的な尿蛋白と呼び、臨床的に尿蛋白と診断されるのは一般に1日150mgを超える場合だとしています。そのうえで、一時的に増える要因として次のようなものが並べられました。

  • 過激な運動の後
  • 発熱しているとき
  • 精神的なストレスがかかっているとき
  • たんぱく質を摂りすぎたとき

同じガイドラインは、こうした一時的な尿蛋白について一般に予後は良好だと書いています。一過性であることが確かめられれば、精査や経過観察は要らないという流れも同じ資料に示されました。心当たりがある方にとっては、まず押さえておきたい記述です。

ただし、ここには順序があります。予後が良好だとされているのは、一時的だと確かめられた尿蛋白についてです。心当たりがあることと、一時的だったことが確かめられたことは別です。前の日に運動をした、熱があった、夜勤明けだったという事情は、確かめる価値がある理由にはなりますが、確かめずに済ませてよい理由にはなりません。

逆に、心当たりが思い浮かばない方もいます。ただし思い当たらないことが、一時的ではないことの証明になるわけでもありません。要因の有無を自分で確定させようとせず、確かめる手順のほうへ進んでください。

参考:日本臨床検査医学会「臨床検査のガイドライン」蛋白尿

起立性の尿蛋白は早朝と日中の尿を比べて見分ける

一時的に出るもののうち、体位によって出方が変わるタイプがあります。日本腎臓学会は一般向けの解説で、良性の尿蛋白として起立性のもの・運動後のもの・発熱時のものを挙げ、それぞれ身体的な要因を除くために別の日に再検査することをすすめています。

起立性の尿蛋白とはどういうものか

横になっている間は出ないのに、立って動いている日中の尿では出るものを起立性蛋白尿と呼びます。学会の解説は、その見分け方として、早朝起床時の尿と来院時の尿を比べることによって判断すると書いています。朝いちばんの尿は横になっていた時間の尿なので、この2つを比べると体位による差が見えるという考え方です。

そのため、起立性かどうかを確かめたい場合は、朝いちばんの尿を採っておくことが手順の中心になります。健診では日中に採尿することが多く、その1回だけでは体位の影響を分けられません。同じ人でも、いつの尿かによって結果が変わり得るというのが、この見分け方の前提です。

健診の尿検査を受けただけの段階では、この比較はまだ行われていません。体位による出方が気になっている方は、その点を医療機関で伝えると手順に組み込まれます。

なお、起立性の尿蛋白が誰に多いのかという話は、この後の出やすい人の章で扱います。ここでは切り分けの手順として押さえてください。

参考:日本腎臓学会「腎臓の病気について調べる 2.腎臓検診でわかること」

尿蛋白が出たり出なかったりでも毎年引っかかるなら続く場合にあたる

出た年と出なかった年が交互に来ると、続いているのかどうかが自分では判断しにくくなります。読み方の目安は、1回ごとの記号ではなく、年をまたいだ出方の全体を見ることです。ここで言う続く場合にあたるというのは、持続が確定したという意味ではありません。続いている側として扱い、確かめる手順へ進むという読み方です。

見え方 どう読むか
今年だけ出て去年までは出ていない 一時的な事情の可能性が残る。条件を変えて再検査で確かめる
去年も今年も出ている ±でも受診勧奨の基準に当たる。医療機関で確かめる段階
出た年と出なかった年が繰り返される 毎年のように引っかかっているなら、続いている可能性を踏まえて再検査で確かめる

※日本腎臓学会のCKD診療ガイドライン2023が示す受診勧奨基準(尿蛋白1+以上・±が2年連続)を、結果票の見え方に当てはめて整理したもの。

出たり出なかったりを1回の検査で確定させない
出たり出なかったりする状態は、毎回それぞれ別の一時的な要因で出ている可能性もあれば、もともと続いている尿蛋白が尿の濃さで見え隠れしている可能性もあります。健診の尿蛋白はそのとき採った1回分の濃度を見ている検査なので、点で取った結果をいくつ並べても、どちらなのかは決まりません。続いているかどうかは、条件を整えた再検査で確かめることになります。出方が不安定であること自体を、続いていない証拠として読まないでください。

出方が読みにくいときほど、結果票を並べて持っていく意味があります。判断に使われるのは1年分ではなく、並べた複数年の出方です。手元にある年数だけでも持参すれば、そこから読み取れる材料は増えます。

尿蛋白が続く場合に考えられる原因

尿蛋白が続く場合に考えられる原因

一時的な事情では説明がつかず、続いていると読める場合に何を考えるのかを整理します。前の章で扱った運動・発熱・ストレスといった一時的な要因は、ここでは扱いません。この章が扱うのは、条件を変えても出続けるときに医療機関で確かめていく側の話です。

尿蛋白が出る原因は腎臓から尿へたんぱく質が漏れ出ること

尿蛋白が続く場合に起きているのは、本来なら体の側にとどまるはずのたんぱく質が、腎臓から尿へ漏れ出ている状態です。腎臓は血液から老廃物を取り除いて尿を作る臓器で、たんぱく質のように体に必要なものは尿へ出さないしくみになっています。そのしくみのどこかが傷むと、尿の側にたんぱく質が現れます

どのくらい漏れているかを表す値は1つではなく、単位の違う値がいくつか使われています。健診の記号と、医療機関で使う値は、そもそも測っているものが違います。

何を表す値か 資料に示されている水準 何で測るか
健診の記号の1+ 30mg/dL 試験紙。そのとき採った尿1回分の濃度
臨床的に尿蛋白とされる水準 1日150mgを超える 1日分の尿に出たたんぱく質の量
腎障害の存在が明らかとされる水準 0.15g/gCr以上 随時尿の尿蛋白クレアチニン比

※日本腎臓学会の一般向け解説とCKD診療ガイドライン2023より。単位が違うため、記号と数値をそのまま並べて比べることはできない。

同じ「尿蛋白が出ている」という言い方でも、健診の記号は濃度、医療機関の値は量や比を指しています。健診で1+だったことと、1日150mgを超えていることは、同じ内容を別の言い方にしたものではありません。だからこそ、記号が付いた後に単位の違う検査へ進む手順が置かれています。

なお、腎臓の働きそのものを表す腎機能(eGFR)や血液のクレアチニンの読み方は、この記事では扱いません。健診で腎機能の値も指摘された方は、クレアチニンが高い女性の基準値は?受診の目安も解説で数値の帯と年齢による目安を整理しています。

尿蛋白が長引くときに調べる腎臓の病気

尿蛋白が続いている場合に、医療機関で候補として確かめられていくのは腎臓の病気です。代表的なものとして次のようなものが挙げられます。

  • ネフローゼ症候群
  • IgA腎症
  • 糸球体腎炎
  • 糖尿病による腎臓の障害
  • 高血圧による腎臓の障害

このうち、どれがどれくらいの割合を占めるのかを示した一次資料は見当たりません。この記事では、順位や割合を推し量る書き方はしません。名前を並べているのは、どれかに当てはめるためではなく、尿蛋白が続くときに医療機関が何を見ているのかを知っておくためです。

水準の違いも押さえておいてください。難病情報センターが示す成人のネフローゼ症候群の診断基準では、尿蛋白の項目として1日3.5g以上が挙げられています。これは診断基準の一項目で、血清アルブミンの値も合わせて満たす必要があり、尿蛋白の量だけで診断が決まるわけではありません。また、健診の±や1+はそのとき採った尿1回分の濃度、1日3.5g以上は1日分の量なので、直接は比べられません。名前の並びを見て自分に重ねる前に、まずは自分の尿蛋白がどの水準なのかを再検査で確かめる段階にいると考えてください。

ここに挙げた名前の中には、健診の尿蛋白をきっかけに見つかるものもあれば、別の症状から見つかるものもあります。どの段階で何を調べるかは、尿蛋白の量と続き方、血液検査の結果を合わせて決められます。記号だけで候補が絞られるわけではありません。

参考:難病情報センター「一次性ネフローゼ症候群(指定難病222)」

女性の尿蛋白の原因と生理中の検査の注意点

女性の尿蛋白の原因と生理中の検査の注意点

生理中に受けた検査でも結果は同じなのか、おりものは関係するのかは、女性から疑問が多く寄せられる領域です。この章では、資料で確かめられるところと、確かめられないところを分けて書きます。

尿蛋白は生理中やおりものの影響でも出る?

日本腎臓学会は一般向けの解説で、良性のものと病的なものを判断するには採尿時の状況に注意する必要があるとし、その例として運動後・発熱時・月経時を挙げています。月経時が名指しで挙がっているという点が、ここで確かめられる事実です。

一方で、月経の血液やおりものが尿に混じることで尿蛋白が偽陽性になる、というしくみを明記した資料は見当たりませんでした。そのため、生理中に出た±や1+を混入のせいだと言い切ることはできません。学会が書いているのは、そういう状況で採った尿は判断の材料として扱いにくい、というところまでです。

読者からは「生理2日目に受けたが3+まで出るものなのか」といった疑問が挙がります。ここに数値で答えられる資料はありません。答えられるのは、月経の期間に採った尿は、良性か病的かを分ける材料として使いにくいという一点です。数字の大小を自分で解釈するより、条件を変えて採り直したほうが早く結論に近づきます。

おりものについては、月経よりもさらに資料が薄くなります。量が多いことと尿蛋白の関係を示した資料は見当たらず、関係がないと言い切れる資料も見当たりませんでした。この記事ではどちらの向きにも断定しません

尿蛋白の検査は生理の期間を避けて受ける

前の項目の裏返しになりますが、実務的な結論はここに集約されます。尿検査を含む健診は、月経の期間を外して受けるほうが結果を読みやすくなります。健診機関のなかにも、尿検査がある場合は月経の期間の予約を避けるよう案内しているところがあります。

日程を選ぶときは、次の3点を目安にしてください。

  • 月経の期間と重ならない日を選ぶ
  • 検査の直前に激しい運動の予定を入れない
  • 水分の摂り方をいつもどおりにする

いずれも、体をよく見せるための調整ではありません。条件をそろえて、去年の結果票と比べられる1枚にするための段取りです。予約を取り直せる健診であれば、日程を動かすほうが結果的に手間が減ります。

日程をどうしても動かせない場合は、採尿のときにその旨を伝えておいてください。結果を読む側が、どういう条件で採られた尿かを踏まえて扱えます。伝えないままだと、条件の分からない1枚として残ります。健診の1枚で確定させる必要はなく、記号が付いた後に条件を整えて採り直すこともできます。

妊娠中の方は、事情が変わります。妊婦健診の尿蛋白は妊娠の経過とあわせて見る必要があるため、この記事の目安に当てはめず、かかりつけの産婦人科の主治医に相談してください。

尿蛋白が出やすい人や時間帯の特徴

尿蛋白が出やすい人や時間帯の特徴

同じ検査を受けても、結果に印が付きやすい方と付きにくい方がいます。ここでは、資料で条件として挙げられているものだけを並べます。体質や遺伝で説明する書き方はしません。

若い人の尿蛋白は起立性の場合がある

尿蛋白出やすい人の特徴として資料に挙げられているのは、年代と姿勢に関わる条件です。厚生労働省のe-ヘルスネットは、子どもや若年者にみられる起立性のものを、一時的に出る尿蛋白の代表例として挙げています。

尿蛋白出やすい人として資料に挙がっている条件

成人のなかで年代別の出やすさを比べた資料や、性差を示した資料は見当たりません。男性のほうが出やすい、女性のほうが出やすいという書き方も同様です。人の側の属性として資料に挙がっているのは、次の2つだけです。

  • 子どもや若年者
  • 糖尿病や高血圧などの生活習慣病を持っている方

運動や発熱といった一時的な要因は、人の属性ではなくそのときの状況にあたるため、前の章で扱いました。出やすい人という言い方で挙げられるのは、年代と持病の2つにとどまります

若い方で、朝いちばんの尿では出ないのに日中の尿で出る場合は、前に触れた体位による出方にあたります。見分ける手順はすでに整理したとおりで、朝の尿と日中の尿を比べるところから始まります。若いから心配ないという読み方ではなく、若い年代ではその可能性も候補に入る、という順序で受け取ってください。

年代について資料が書いているのは「子どもや若年者にみられる」というところまでで、その年代なら当てはまると言い切る書き方はされていません。確かめる手順は、朝いちばんの尿と日中の尿を比べるところに戻ります。

尿蛋白は朝一と夕方など尿を採る時間帯で変動する

尿蛋白をいつ測るかで、結果が動くことがあります。朝一の尿と、夕方に採った尿では、体が横になっていた時間も、水分を摂った量も違うためです。日本腎臓学会のCKD診療ガイドは、随時尿で調べる場合に一度は早朝第一尿を用いて検査をすると手順を示しています。

尿を採るタイミング 資料で言われていること
早朝第一尿(朝いちばんの尿) 横になっていた間に作られた尿。体位の影響を分けるために一度は用いる
日中の尿(来院時の尿など) 立って動いた後の尿。健診ではこちらで採ることが多い
激しい運動をした後の尿 一時的に出ることがあるため採尿時の状況として注意される

※日本腎臓学会のCKD診療ガイドと一般向け解説より。

健診の尿検査は日中に受けることが多いため、結果票の記号は日中の尿の値だと考えておくとよいでしょう。時間帯で動くということは、記号が付いた1回が体の代表値とは限らないということでもあります。だからこそ、再検査では採る時間を決めて調べます。自分で朝の尿を採って比べる必要はなく、医療機関で受けるときにその手順が組まれます。朝いちばんの尿と日中の尿で記号が違ったという経験を持つ方もいます。これは検査が不正確だったということではありません。時間帯で動く項目だという性質が、そのまま表れた結果です。

参考:日本腎臓学会「CKD診療ガイド CKDの診断」

尿蛋白は糖尿病・高血圧があると出やすくなる

一時的な要因とは別に、もともと持っている病気が関わる場合があります。厚生労働省のフィードバック文例集は、腎臓の病気の代表的な病因として糖尿病・慢性糸球体腎炎・高血圧を挙げています。糖尿病や高血圧の治療を受けている方にとって、尿蛋白の欄は経過を見る材料の1つになります。

この場合、記号の読み方も変わります。前に整理したとおり、生活習慣病がある方は±であっても受診して詳しい検査を受けるようにと例外が置かれているためです。ここで例外にあたるのは、高血圧や糖尿病などで診断や治療を受けている方です。健診の結果票で初めて血圧や血糖を指摘された方は、この例外そのものではありませんが、尿蛋白の記号と合わせて総合判定を相談する材料になります。

健診の結果票は項目ごとに欄が分かれていますが、腎臓の側から見ると、血圧や血糖の値と尿蛋白の欄はつながった話になります。年代や性別で線を引くより、手元の用紙を横に読むほうが確かな材料になるのはこのためです。血圧・血糖・脂質の欄に指摘があるかどうかを確かめて、あるなら尿蛋白の記号と合わせて相談してください。尿蛋白の欄だけを切り離して読むと、この例外を見落とします

健診の結果票を横に読み、血圧・血糖・脂質の欄と尿蛋白の欄を合わせて確かめることを示した図

尿蛋白は尿の見た目や泡立ちでわかる?

尿蛋白は尿の見た目や泡立ちでわかる?

結果票を見た後に、自分の尿の様子が気になり始める方がいます。泡が立つ・泡が消えないといった見え方を、尿蛋白のサインとして読んでよいのかを整理します。ここでも、資料に書かれているところまでで止めます。

泡立ちだけで尿蛋白が出ているかは判断できない

先に結論を書くと、尿の泡立ちだけで尿蛋白が出ているかどうかは判断できません。泡立ちの強さとたんぱく質の量の関係を数量で示した資料は見当たらず、泡立ちがあれば尿蛋白が出ている、泡立ちがなければ出ていない、と読める根拠はどちらの向きにも確かめられませんでした。

資料で確かめられること 資料では確かめられないこと
尿の異常に気付いた方に尿検査がすすめられている。その例として色・回数・におい・泡立ちが挙げられている 泡の量や消えにくさと尿蛋白の量の関係
尿蛋白が出ているかどうかは尿検査で判定される 泡立ちがあることから病気の種類を見分ける方法
尿蛋白は自覚症状が乏しいまま進むことがある 泡立ちがないことを尿蛋白が出ていない根拠にできるか

※日本腎臓学会の一般向け解説と厚生労働省 e-ヘルスネットの記載範囲を整理したもの。

泡立ちについて分かっていないこと
泡立ちは、便器の形や排尿の勢い、洗剤の残りなど、体の状態とは関係のない要因でも起こります。一方で、学会が尿検査をすすめる対象として泡立ちを挙げているのも事実です。ここで言えるのは、泡立ちは検査を受けるきっかけにはなるが、検査の代わりにはならないという一点にとどまります。泡が消えるまでの秒数や泡の細かさを自分で観察しても、尿蛋白が出ているかどうかを分ける材料にはなりません。

見た目を毎日確かめても、確かめた分だけ心配が積み上がりやすくなります。見た目による確認はここで区切りをつけて、判断できる方法のほうへ移ってください

泡立ちが気になるときは尿蛋白を尿検査で確かめる

日本腎臓学会は一般向けのページで、尿検査をすすめる対象として尿の異常に気付いた方を挙げ、その例に色・回数・におい・泡立ちを並べています。泡立ちが気になっているという状態は、学会の側では検査を受けるきっかけとして位置づけられているということです。

尿検査は、痛みを伴わず、その場で受けられる検査です。健診の時期を待たなくても、医療機関で受けられます。結果が陰性であれば、そのときの尿については確かめがついたことになります。記号が付いた場合は、この記事で整理してきた読み方がそのまま当てはまります。

尿検査を受けることで、次の判断に使える客観的な材料が得られます。泡立ちが気になって調べ始めた方も、行き先は同じ尿検査です。健診で尿蛋白の記号が付いていた方であれば、なおさら確かめる材料がそろっています。

尿検査だけを目的に受診してよいのかと迷う方もいます。健診で記号が付いている方は、その結果票を持っていくことがそのまま受診の理由になります。健診を受けていない場合でも、気になっていることを伝えれば必要な検査が判断されます。泡立ちが気になり始めた時期や、どんなときに気になるかを覚えておくと、伝える材料になります。

参考:日本腎臓学会「放ったままにしていませんか?-蛋白尿・血尿-」

尿蛋白の再検査は何をする?尿蛋白クレアチニン比による定量

尿蛋白の再検査は何をする?尿蛋白クレアチニン比による定量

再検査という言葉から、注射や大がかりな検査を思い浮かべて足が止まる方がいます。再検査で最初に行われるのは、健診で受けたのと同じ尿検査です。ここでは、資料に書かれている手順に沿って、何をどの順で行うのかを整理します。

尿蛋白の再検査はまず別の日に尿を調べる

日本腎臓学会の一般向け解説は、良性のものと病的なものを分けるために、採尿時の状況に注意したうえで身体的な要因を除くために別の日に再検査すると書いています。つまり最初の一歩は、新しい種類の検査ではなく、同じ尿検査を条件を変えてもう一度受けることです。

尿蛋白の再検査で受ける検査の中身

学会の解説が示している流れは、次のようになっています。

  • 別の日に尿を採り直して、試験紙で陽性が続くかを確かめる
  • 陽性が続く場合は、試験紙ではなく尿蛋白クレアチニン比の定量で量を確かめる
  • 起立性かどうかを分ける必要があれば、朝いちばんの尿と日中の尿を比べる

いずれも尿を提出する検査で、痛みを伴うものではありません。新しい情報が足されるのは、記号が続いたときに定量へ進む2段目からです。何を追加するかは、1段目の尿検査の結果を見てから判断されます。

どの段階まで進むかは人によって違います。採り直した尿で記号が付かなければそこで終わることもあり、続く場合は定量へ進みます。最初から全部の検査を受けると決まっているわけではありません。

尿蛋白クレアチニン比は随時尿でできる検査

尿蛋白の定量と聞くと、1日分の尿をためて持っていく検査を想像するかもしれません。日本腎臓学会のガイドラインは、定量検査には1日分をためる蓄尿を用いる方法と、受診時などに1回採る随時尿を用いる方法があるとしています。そのうえで、随時尿では同じ検体で尿中のクレアチニン濃度と尿蛋白の濃度を測り、尿蛋白とクレアチニンの比を算出すると説明しています。

尿蛋白クレアチニン比が使えるのは、尿の濃さによる影響を補正しやすくするためです。濃い尿ではたんぱく質もクレアチニンもそろって濃くなるので、その比を取ると濃さの違いが差し引かれます。試験紙が濃度をそのまま見ていたのに対し、こちらは濃さの影響を小さくした値になります。

健診の試験紙法 医療機関での定量
何を見るか そのとき採った尿1回分のたんぱく質の濃度 尿蛋白とクレアチニンの比
結果の形 −・±・1+などの記号 g/gCr の数値
尿の濃さの影響 強く受ける 影響が小さくなる
使われる場面 健診やスクリーニング 精査や治療効果の評価

※日本腎臓学会のCKD診療ガイドライン2023 第1章より。

1日分の尿をためなくても、受診したその場の尿で定量できるというのが、読者にとってのいちばん実務的な違いです。ただし、まったく準備が要らないわけではなく、採尿前の運動や体調は確認されます。

参考:日本腎臓学会「エビデンスに基づくCKD診療ガイドライン2023」第1章

尿蛋白の定量なら試験紙より正確な数値がわかる

定量で得られるのは記号ではなく数値です。日本腎臓学会は、腎障害の存在が明らかなものとして0.15g/gCr以上の尿蛋白を挙げており、区分も次のように示されています。1日あたりの量で言えば150mgを超えるあたりが臨床的な線で、こちらは学会の一般向け解説に書かれている水準です。

尿蛋白クレアチニン比(g/gCr) 区分
0.15未満 正常
0.15〜0.49 軽度の尿蛋白
0.50以上 高度の尿蛋白

※日本腎臓学会のCKD診療ガイドライン2023 第1章の区分より。試験紙の記号では0.15〜0.49が±から+、0.50以上が2+以上におおむね対応するとされている。

尿蛋白の再検査で確かめられる3つのこと

1つ目は、健診で出た記号がその日だけのものだったかどうかです。別の日に採り直すことで、一時的な要因の影響を分けます。
2つ目は、たんぱく質が実際にどれくらい出ているかです。記号ではなく尿蛋白クレアチニン比の数値で確かめます。
3つ目は、その状態が続いているかどうかです。1回の数値では決まらないため、期間をおいて確かめる形になります。

3つ目に挙げた持続の確認には、決められた期間の考え方があり、腎機能の値と組み合わせて判断されます。その部分は尿蛋白ではなく腎機能の側の話になるため、クレアチニンが高い女性の基準値は?受診の目安も解説に整理しています。

尿蛋白の再検査の直前は激しい運動を控える

再検査は、条件をそろえて受けたときにいちばん読み取れる情報が増えます。日本腎臓学会が採尿時の状況として挙げているのは、運動後・発熱時・月経時です。このうち自分で調整できるのは運動と日程なので、そこだけ整えておけば十分です。

  • 直前は激しい運動を入れない
  • 発熱しているときは日を改める
  • 月経の期間を外して受ける
  • 水分の摂り方をいつもどおりにする

条件を整えるのは、結果を良く見せるためではありません。運動の影響で出た記号なのか、そうでないのかを分けるためです。控えたほうがよいのは検査の読み取りを難しくする条件であって、日常の運動習慣そのものではありません。

体調を崩しているときに無理に受けると、その回の結果は判断に使いにくくなります。日を選べる状況なら、いつもどおりの体調で受けられる日に合わせてください。

条件をそろえた1枚と、健診で採った1枚を並べられることが、再検査の値打ちです。条件がばらばらの2枚を比べても、違いが体の側から来たのか条件の側から来たのかが分かれません。上の4点を整えるのは、その比較を成り立たせるためです。

尿蛋白の再検査や健康診断ができる池袋かめさん内科

尿蛋白の再検査や健康診断ができる池袋かめさん内科

ここまで整理してきた尿検査は、当院でも受けられます。健康診断の中で尿蛋白を調べる場合と、健診の結果を持って相談する場合の両方について、当院のページに記載している内容をご案内します。

当院の健診では尿蛋白を含む3項目を尿検査で調べる

池袋かめさん内科の健康診断・各種検査のページでは、健康診断の検査項目として尿検査(糖・蛋白・潜血)を記載しています。当院の健康診断では、尿蛋白を尿糖・尿潜血と合わせた3項目として調べます。この記事で扱ってきた記号も、この尿検査から出てきます。

項目 当院の健康診断のページに記載している内容
尿検査の内容 糖・蛋白・潜血の3項目
採尿の方法 院内で採尿するため直前のお手洗いはお控えいただく。ご不安な方には事前に容器をお渡しする
受ける日の注意 尿検査がある方は月経期間中のご予約をお避けいただく
尿蛋白と尿潜血は同じ尿検査で同時に判定される

結果票で尿蛋白の欄の隣に尿潜血の欄が並んでいるのは、同じ尿から同時に判定されているためです。片方だけを受け直すという形ではなく、尿検査を受ければ両方の記号がそろって出ます。2つの欄に同時に記号が付いていた方も、確かめる方法としては同じ尿検査から始まります

受ける日の注意として月経期間中の予約を避けていただくようご案内しているのも、この記事で整理した採尿時の状況の話と同じ理由です。日程を選べる場合は、期間を外した日をお選びください。なお、健康診断のプランによっては尿検査を含まないものもあります。尿蛋白を確かめたい方は、尿検査を含むプランかどうかをご確認ください。

尿蛋白の再検査に対応し予約なしの当日受診もできる

当院では、健診後の再検査や精密検査にも対応しております。また、診療は予約なしで当日受診いただけます。この2つは別々のご案内で、再検査そのものを予約なしの枠でお約束するものではありません。再検査の内容によって必要な準備が変わるため、結果票をお持ちのうえでご相談ください。

内科では、健診で異常を指摘されたまま放置すると糖尿病や高血圧などの生活習慣病が進行するリスクがあるとご案内しています。これは健診で指摘された項目全般についてのご案内で、尿蛋白の記号がそのまま生活習慣病につながるという意味ではありません。当院では必要に応じて血液検査・尿検査・心電図・レントゲンなどの検査を実施しています。尿蛋白の記号が付いた結果票をお持ちいただければ、他の項目と合わせて確かめられます。

診療時間は9:00〜12:30と14:00〜18:00です。月曜と日曜・祝日は終日休診で、土曜は午前のみの診療となります。雑司が谷駅から徒歩2分、目白駅から徒歩10分、池袋駅から徒歩13分の場所にあります。

健診で尿蛋白を指摘された方へ
池袋かめさん内科では健康診断・各種検査を行っており、検査項目に尿検査(糖・蛋白・潜血)を含めています。健診後の再検査や精密検査にも対応しております。結果票をお持ちいただければ、尿蛋白の記号と他の項目を合わせて確かめたうえで、次に必要な検査をご説明いたします。当院の診療は予約なしでもご受診いただけます。

尿蛋白がプラスのときによくある質問

尿蛋白がプラスのときによくある質問

最後に、健診の結果票を受け取ってから受診までの間に出てきやすい疑問をまとめました。これまでの章で扱った内容と重なる部分は、結論だけを短くお答えします。

尿蛋白 ±なのに再検査の案内が来ないのは問題ないですか?

案内が来ないことと、確かめなくてよいことは別です。人間ドックの判定区分では±はB軽度異常にあたり、再検査を指示するC区分とは分けられています。健診機関が案内を出さないのは、この区分に沿った運用です。

一方で、国の資料は生活習慣病がある方の±について受診をすすめており、学会は±が2年連続した場合を受診勧奨の基準に挙げています。案内の有無ではなく、他の項目に指摘があるか、去年も±だったかで判断が変わります。どちらかに当てはまる方は、案内を待たずにご相談ください。案内が来ていないことを、確かめなくてよいという返事として受け取らないでください。

尿蛋白が一回だけ出たときは様子を見てもいいですか?

一回だけ出たという状態は、まだ一回だけかどうかが確かめられていない状態でもあります。試験紙の結果はそのとき採った尿1回分の濃度なので、水分の摂り方や採尿の時間帯でも動きます。

記号が±で、他の欄に指摘がなく、去年までは出ていなかったのであれば、生活習慣を見直しながら次の機会に確かめるという進め方が資料の示す形に沿います。記号が1+以上だった場合は、一回だけでも受診をすすめられる側です。一回だけかどうかで区切るより、記号と過去の結果で区切ってください。様子を見る場合も、次に確かめる機会を決めたうえで見るほうが、確かめないまま年が過ぎるのを防げます。

尿蛋白の再検査はまず尿検査から始まることを示した帯

尿蛋白の再検査では採血もありますか?

尿蛋白の再検査で最初に行われるのは尿検査です。学会の解説も、身体的な要因を除くために別の日に尿を採り直す流れを示しています。注射がある検査から始まるわけではありません

そのうえで、腎臓の状態を確かめるために血液検査を追加する場合があります。血液検査で見るのはクレアチニンや腎機能(eGFR)といった項目で、尿蛋白とは別の角度から腎臓を見る値です。その値の読み方はクレアチニンが高い女性の基準値は?受診の目安も解説にまとめています。何をどこまで行うかは、尿検査の結果を見てから決められます。最初から採血が決まっているわけではないため、注射が苦手で受診をためらっている方も、まずは相談してみてください。

尿蛋白と尿潜血が同時にプラスのときはどうすればいいですか?

日本人間ドック・予防医療学会の判定区分に置かれている注記は、尿蛋白が(+)かつ尿潜血が(+)である場合は尿蛋白をD判定とするという内容です。この組み合わせに当てはまる場合は、片方だけのときより判定が重く扱われることになります。D判定は要精密検査・治療の区分です。

尿蛋白だけであればC区分にあたる組み合わせでも、尿潜血が重なることで区分が上がるということです。この場合は、記号の意味を自分で読み解くより、結果票を持って医療機関で確かめる段階だと考えてください。確かめる入口は、同じ尿検査です。片方ずつ別々に調べ直す形にはならず、1回の尿検査で両方の記号がそろって出ます。

尿蛋白と尿潜血の輪が重なった部分だけが色づき、両方が重なったときは片方だけのときより重く扱われることを示した図

プロテインなどたんぱく質の摂りすぎで尿蛋白は出ますか?

たんぱく質の摂りすぎは、一時的に尿蛋白が出る要因の1つとして資料に挙げられています。日本臨床検査医学会のガイドラインは、生理的な尿蛋白の要因として発熱・過激な運動後・精神的ストレスと並べてたんぱく質の過剰摂取を記載しています。

ただし、そこから「プロテインをやめれば記号が消える」とは読めません。摂りすぎが要因になり得ることと、今回の記号がその要因で出たことは別です。心当たりがある場合も、条件を整えて採り直したうえで確かめる順序は変わりません。日常の食事の内容を大きく変える前に、まず再検査で確かめてください。食事を変えたうえで採り直すと、記号が動いた理由が食事なのか条件なのかを分けられなくなります。

尿蛋白が出ないようにする方法はありますか?

記号を出さないための方法という形では、資料に示されていません。示されているのは、±の方に向けた生活習慣の改善の中身です。厚生労働省の文例集は、悪化に関わる生活習慣として食塩の摂りすぎ・喫煙・不規則な生活を挙げています。

  • 食塩を摂りすぎない
  • 喫煙を控える
  • 生活のリズムを整える

いずれも記号を消すための手段ではなく、腎臓に負担をかけにくい生活として挙げられているものです。検査の直前に水を多く飲む・運動を控えるといった調整は、結果を良くする方法にはなりません。記号が動いても、体の状態が変わったわけではないためです。記号を消すことではなく、記号が何を映しているのかを確かめることが、この検査の使い道になります。

子どもの検尿で出た尿蛋白も大人と同じように考えてよいですか?

年代によって考え方が変わる部分があります。厚生労働省のe-ヘルスネットは、子どもや若年者にみられる起立性のものを、一時的に出る尿蛋白の代表例として挙げています。横になっている間は出ず、日中に出るタイプです。

見分けるには、朝いちばんの尿と日中の尿を比べる手順が示されています。学校の検尿で記号が付いた場合も、確かめる方法はこの手順です。若年者に多いとされているタイプがあることと、確かめずに済ませてよいことは別なので、案内された再検査は受けてください。朝いちばんの尿を採る指示が出た場合は、その指示どおりに採ることが結果を分ける材料になります。

朝いちばんの尿と日中の尿を比べる手順を、横になっていた間の尿と立って動いた後の尿として対比した図

妊娠中に尿蛋白がプラスと言われたときはどうすればいいですか?

妊婦健診の尿蛋白は、この記事で整理した健診の目安には当てはめられません。妊娠の経過や血圧と合わせて見る必要があるため、かかりつけの産婦人科の主治医にご相談ください。当院は内科であり、妊婦健診を担当していません。

なお、妊婦健診で毎回尿の検査を行うのは国の基準で定められたものです。厚生労働省の告示は、妊婦健康診査の各回の検査として血圧・浮腫・尿(糖及び蛋白)・体重等を挙げています。日本産科婦人科学会も、妊娠20週以降に初めて高血圧を発症し尿蛋白もみられるものを妊娠高血圧腎症として市民向けに解説しています。判断は主治医のもとで行われます。

参考:厚生労働省告示第226号「妊婦に対する健康診査についての望ましい基準」日本産科婦人科学会「妊娠高血圧症候群」

自覚症状が乏しい尿蛋白は健診で早めに見つけることが大切だと示した帯

尿蛋白がプラスのまま放置するとどうなりますか?

先に断っておくと、次の数値は尿蛋白が1回プラスだった方全体について示されたものではありません。厚生労働省の文例集が腎臓の病気があると判定された方について記載しているのが、透析が必要になる危険が10倍以上、脳卒中や心臓病の発症・死亡の危険が2倍以上という比較です。同じ資料は、自覚症状が乏しいため気づいたときには進行している場合が多いとも書いています。

ただし文例集は、そこで終わらせていません。自覚症状が乏しいからこそ健診での早期発見が重要だと、同じ資料が続けて記載しています。数字は脅かすためのものではなく、確かめる価値の大きさを示すものとして置かれた記載です。1回の記号だけで個人の危険度が決まるわけではありません。受診がすすめられる記号が付いていた方は、再検査で状態を確かめる段階にいます。時間が取れずに先送りしている方は、まず結果票を持って相談するところまでを予定に入れてみてください。

尿蛋白は自然に消えることもありますか?

一時的な要因で出たものであれば、次の検査では記号が付かないことがあります。日本臨床検査医学会のガイドラインは、過激な運動・発熱・ストレスなどによる一時的な尿蛋白について一般に予後は良好だとしており、一過性と確かめられれば精査や経過観察は要らないという流れも示しています。

一方で、記号が消えたことをもって腎臓の状態まで確かめがついたとは言えません。尿が薄まって記号が出なかっただけという可能性が残るためです。消えたかどうかを自分で判断するより、条件を整えた再検査の結果として消えたのかを確かめてください。1回の陰性で終わらせず、翌年の健診も同じ欄を見ていくことになります。

尿蛋白の記号が消えた理由が、一過性だった場合と条件で出なかっただけの場合の二つに分かれることを示した図

尿蛋白の記号が付いた結果票を受け取ったときに確かめることは、3つに絞れます。今年の記号がどれか、去年も同じ記号だったか、他の欄に指摘があるかの3点です。

確かめること 見る場所
記号が±か1+以上か 今年の結果票の尿検査の欄
去年も同じ記号が出ていたか 保管している過去の結果票
血圧・血糖・脂質の指摘があるか 同じ結果票の他の欄
尿蛋白のプラスとプラスマイナスの読み方〜まとめ〜

受診の目安は記号によって変わります。1+以上は陽性として医療機関の受診がすすめられる区分で、±は原則として生活習慣の改善から始める区分だと国の資料に書かれています。ただし±には例外が2つ置かれており、生活習慣病がある場合と、±が2年連続でみられた場合は受診がすすめられます。±は受診しなくてよい記号ではありません。
あわせて押さえておきたいのが、試験紙の結果はそのとき採った尿1回分の濃度だという点です。水分の摂り方や採尿の時間帯でも動くため、1回の記号で一時的か続いているかは決まりません。分けられるのは、条件を整えた再検査と、去年までの結果票との比較です。手元の用紙を並べて、結果票を持って相談するところから進めてください。

健診の結果票を持って相談する先としては、内科診療が入口になります。池袋かめさん内科の内科では、必要に応じて血液検査・尿検査・心電図・レントゲンなどの検査を実施しています。診療時間は9:00〜12:30と14:00〜18:00で、月曜と日曜・祝日は終日休診、土曜は午前のみの診療です。雑司が谷駅から徒歩2分、目白駅から徒歩10分、池袋駅から徒歩13分の場所にあります。

尿蛋白の再検査や健康診断は池袋かめさん内科へ
当院の診療は予約なしでもご受診いただけます。事前に予約をご希望の方は、WEB予約かLINE、お電話から都合のよい方法をお選びください。

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